赤外線写真ならではの被写体として、「雲と青空が同居している空」が挙げられます。この写真は、福岡市天神のショッパーズ前から、空を見上げたものです。
赤外線を透過させやすい空気と、散乱させやすい雲(極小の水の粒)の対比により、雲の形がとてもハッキリと写ります。
肉眼で見たらなんてこともない薄曇りの空であっても、雲の微細な筋が赤外線写真に捉えられ、なんとも悪いことが起きる前兆のようなファンタジックな感じです。
赤外線写真では、いつも見ている日常の風景とは違った表情が楽しめます。
西鉄バスのLED表示に、節電の極意をみる
ところで、いくつかの赤外線写真を見ていて気がついたのですが、バスの行き先や路線を表示するLED掲示板が、赤外線写真にはまったく写り込みません。
1枚目の写真に西鉄バスの車両が何台か写っていますが、どのバスもLED掲示板の表示が真っ暗です。
これはつまり、バスのLED掲示板が発する光線は、すべて可視光(約760nm以下の波長)だけで構成されているのだと思います。
考えてみれば当たり前の事ですが、人間に見えない光を発するにもエネルギー(電力)を必要とします。人間に見えれば良いLED掲示板は、可視光だけに限って発光すれば用は済むので、赤外線を発していないということは、それだけ節電をしている、と考えて良いのでしょう。
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