赤外線写真

赤外線写真と、普通の写真を比較

さてこれまでのエントリで、ローパスフィルタを外して、かわりにSCフィルタ/IRフィルタをいれて改造する話をしてきました。SCフィルタ・IRフィルタはともに、ある数値よりも短い波長を遮断します。

例えば、富士フイルムの「SC70」は700nm以下の波長を遮断します。人間が感知できる“可視光”とは、約380〜780nmの波長なので、その大半を遮断しています。

赤外線写真からは、虹が消える!

その効果は、下の写真をみてもらえれば一目瞭然です。これは福岡市中央区の博多港で撮影した写真です。この日は台風が過ぎた直後で、東の方に虹が出ていました。

虹が出ている空は、赤外線写真との比較にもってこいの素材です。さっそく、通常のカメラと赤外線カメラで撮影して、撮り比べてみましょう。

普通の写真と赤外線写真の比較:通常の写真では虹が見えますが、赤外線写真では虹が見えません

可視光で撮影した写真には、虹が映り込んでいます。ところが、まったく同じ光景を赤外線カメラで撮影すると、虹が消えてしまいます。

虹は、人間に見えるスペクトラムそのもの

さきほどの比較写真は700nm以上の光を撮影したので、厳密には可視光も少し写っています。しかし大半の可視光、つまり虹の色の大部分がカットされてるわけですから、見えなくなるのです。

Visited 67 times, 1 visit(s) today

赤外線改造でピント補正に用いたアクリル樹脂板デジタルカメラの赤外線改造で、ピント調整を試みる前のページ

レンズの先端に取り付ける、赤外線写真用フィルタ次のページ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Twitter

PAGE TOP