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CDの終わりの始まり

iTunes のバージョンが ver.10 になり、アプリケーションのアイコンからCDの意匠が無くなった。この事が意味するのは「もう音楽を聴くイメージは、CDから得られない」と、アップルのデザイナーが判断したことではないだろうか。
マルチメディア再生ソフト「iTunes」は、初期からCDの楽曲をパソコンに取り込み、それを聴く…というスタイルを貫いていた。iTunes store による楽曲配信が始まり、アルバムを9.99$, 1曲を1$以下(日本では150円)でバラ売りする方式が普及しても、楽曲の検索や表示といったユーザ・インターフェイスは「この曲はどのCDに入っているのか」という事を常に示していた。

音楽はCDアルバムの単位で販売されない。今後、CDは(レコードが同じ道を歩んだように)圧縮データよりも音が優れている…に違いない…という都市伝説的なイメージとして残り、CDを買う店には昔を懐かしむオッサンばっかり、という時代の幕開けを象徴しているのだろうか。
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