ソフトウェアやハードウェアのプラットフォーム規格標準化で、後塵を拝することが多い日本ですが、意外と知られていないのが「QRコードは日本発の規格」という事実。具体的にはデンソーです。
QRコードは日本語の表記にも素で対応しており、こんな文章をQRコードにできます。右のQRコードを携帯電話で読み込んでみましょう。
「ネコ耳と眼鏡っ娘は日本の宝」
はい、きちんと表示されましたか?
このようにQRコードは電子メールのアドレスやURLだけではなく、色々な情報をやりとりできます。
さて、QRコードに限らず、DTPデザインをしていたら、バーコードを作りたい場合が出てくると思います。ピクセルデータならフリーウェアやQRコード作成サイトで製作できますが、意外と無いのが「イラレ用にベクターデータで作るソフト」です。
プラグインソフトなら、ベビーユニバース社の“Serial Barcode”が超使いやすくてオススメですが、値段が4万円近くします。連番バーコード作成機能に対応するなど、超絶に高機能なので価格に見合うソフトなのは間違いありません。(何かのラベル製作を2〜3回請け負ったら、モトが取れます)
しかし、たった1個か2個のバーコード作成には、ちょっとお値段が…という事なので、Mac APP ストアでシンプルな「ベクター形式に対応した、バーコード作成ソフト」を探してみました。
Barcode Maker(2600円)
試用版がないので試していません…。
Barcody Express(2600円)
日本語QRコード生成ができません(日本語は空白になります)。
iBarcoder(3450円)
このソフトのウリは、ラベル印刷に連番出力できる、というのがウリです。プリセットのラベルフォーマットはほとんどが外国のラベル用紙です。操作は多少煩雑ですが日本語のQRコードを正確に生成できます。
Barcode Generator(1700円)
価格も安く、インターフェースもシンプルですが、日本語QRコードの生成をできません(日本語は文字化けします)。メールアドレスやURLの生成は正常です。
ここの開発サポートはとても親切で、問い合わせへの返事が大変速いです。
だいたいこういった物が挙げられるようです。どのソフトウェアも、Export で EPSデータを書き出さないといけないので、多少手間がかかりますが、1コや2コのバーコードを作るなら、まぁ使えると思います。
日本の商業流通では「JANコード」と呼ばれる、主に13桁のバーコードが仕様されています。
どのソフトウェアもJANコード対応は明記していませんが、JANコードはEANコードと互換性があります。EANバーコード作成画面でJANコードの番号を入力すれば、日本規格のJANコードが作成できます。
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