Adobe Illustrator でアイソメトリック図のテクニカルイラストを描く際などのために、Adobe は「効果」の中に「3D(クラシック)」という機能を搭載しており、それでアイソメトリック変換を行うことができます。
しかし、この機能は計算誤差が大きく、垂直すらまともに座標が合いません。CAD的なプラグインをサードパーティが出していますが、299$などと、昨今の円安(157円=1$:2026年9月26日時点)では4万円以上の出費になります。
Adobeの公式サイト Adobe Exchange でも、アイソメ用の変換プラグインが公開されていますが、変換の際に「奥行き」を与えるものがありませんでした。なので、せっかくだから作ってみました。
機能・使用目的
このスクリプトは、アイソメトリック図を作る際に使えるスクリプトです。ベジェまたはテキストのオブジェクトを選択した状態でスクリプトをIllustratorから実行すると、下のようなダイアログが表示されます。

ここで、オブジェクトを変換させたい方向面と、厚み(奥行き)をつける長さとその方向を指定して「OK」をクリックすると、下記のようにオブジェクトを変換します。例として、下図では10mmの奥行きを入力しました。(注:アウトライン化していないテキストオブジェクトには、厚みをつけられません。)

厚みオブジェクトへの光源について
光源については3箇所からの白色の大陽(平行光源)を選択できます。
- 午前
- 正午
- 午後
それぞれの位置関係は下図をご参考下さい。(下図の薄い円柱は「正午」からの光を受けています。)

- 光の強さ:光源から照射される光の強さです。100にした場合、垂直に当たる面の色は白になります。
- 環境光:周囲の明るさです。数字を下げるとオブジェクトの色合いが暗くなり、明るい所とのコントラストが強くなります。
- 面の分割数:色の変化の細かさを調整します。値が多いと滑らかなグラデーションになりますが、データ量(パスオブジェクト数)が増えますので、ちょうど良い値を模索してください。
厚みオブジェクトのグループ化について
元のオブジェクトに線や面のグループ化は段階ごとにされていますので、グループ化を解除して調整するなど、自由な発想で扱ってください。

無料・商用利用可能
このスクリプトの使用にあたって対価は必要ありません。無料で、ビジネスにもお使いいただけます。ただ、もしこれがあなたにとって有用で、せめてこのサーバーとドメイン代くらいなら寄附をしてもよいとお考えでしたら、下記リンクよりお送りすることができます。
インストール先(macOS)
ダウンロードして、ZIPファイルを伸張しましたら「isome-depth.jsx」というファイル名のスクリプトファイルが出てきます。Mac版をお使いなら、「アプリケーション」のフォルダの以下の場所に、このファイルを入れて下さい(管理者権限のパスワードが必要です)。
/アプリケーション/Adobe Illustrator 20xx/Presets/ja_JP/スクリプト
Illustrator CC を再起動すると、ファイル→スクリプトに isome-depth が選べるようになります。
インストール先(Windows)
Windows版 Illustator CC をお使いでしたら、下記のディレクトリに「isome-depth.jsx」を入れるか(管理者権限が必要です)、もしくは「実行するだけなら「ファイル → スクリプト → その他のスクリプト…」(CTRL + F12)」で、当該スクリプトを指定してください。
メニューに常に表示したい場合は C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 20xx\Presets\ja_JP\スクリプト\ に入れて再起動します。
ダウンロードリンク
下記ボタンをクリックして、ZIPファイルをダウンロード後、伸張してお使いください。MacでもWindowsでも、同じファイルが使えます。ESETで検疫済みです。
※これを使用したことによる損害など、すべての責任を発笑探検隊は負いません。永続的な公開・アップデートを保証しません。ダウンロードをしたことでそれらに同意したものと見なします。
FAQ

上がこの方角を向いたオブジェクトはどうやって作りますか?
右に90度回転させてからアイソメデプスで「上面」を選択してOKを押して変換してください。

更新履歴
- 2026年10月2日:バージョン2.0を公開
- 厚みオブジェクトへの光源と色(陰影)の変化を追加しました。
- 2026年9月26日:バージョン1.0を公開


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